スゴく感動してしまったことがありました。
突然ですが、今日、車で牛深の田舎道を走っていて、側溝にタイヤがハマりました。
左前のタイヤ・・・
ゴン!ガタタ!! って音聞いたときに、「あ!これはやってしまった。」って直ぐに思いました。
JAF呼ぶ? 保険どうする? とアワアワ一人慌てふためいていると…
すいーっと横を通りかかるおじさんが一人いました。
(アッどうしよう、ハマってるところ見られた。恥ずかしい…)と、おじさんが通り過ぎるのを待っていると、迷いなくおじさんはこっちに近づいてきました。
オジ「あちゃー、やっちゃったね」
私「あ、ハイ…やっちゃいました。」
オジ「JAF呼んだ?」
私「呼ぶべきか、どうしようと思って、まだ呼んでないです…」
おじさんは私の車をぐるーっと見てまわって、そして一言。
オジ「行けると思う!」
なんと、通りかかったおじさんが助けてくれたんです。
エンジンを切って、ちょっと待ってて、と言っておじさんは少しどっか行って、しばらくしてもろもろの道具やら木片?みたいなのを手に帰ってきました。
そうこうしていると、また一人牛深の地元民らしき原チャリのおじさんが近づいてきて、「やっちまったねえ。」とニコニコ。
最初のおじさんと原チャリおじさんはお友達らしく、親しげな感じで牛深弁満載のお話をしながら、いつの間にか原チャリおじさんも手伝いに加わってくれました。
そして、またまた一人、ちょっとオシャレな恰好…水着?姿の20代くらいの人たちが横を通りかかって、「大丈夫ですかー」と車を降りてきてくれました。
姿を見る限り、多分、近くの海水浴場帰り。
涼しげな海を楽しんだ後に、この照り付ける太陽の中作業に加わってもらうのは申し訳ない…!! と思い、そんなことを遠回しに20代の人に言うと、陽気な原チャリおじさんが
「だいじょうぶ、もう一回海水浴行ってこい!!」
と一言。
一同「(笑)」
そんなこんなして、車の知識があるおじさんと原チャリおじさん、そして20代の人のおかげで、ザッカンの車は側溝から抜け出すことができました。
申し訳なさと嬉しさとかで、ペコペコしまくり。
車の中に何かしらお礼に渡せる品が無かったか考えているうちに、20代の人は颯爽と去っていってしまいました。
困っている私を一番最初に見つけて、声をかけて、そして道具まで持ってきてくれたおじさんには、絶対にお礼をしなければ気が済まないと思い、後日お礼をしたい、と住所や名前などをうかがうも、おじさんは「いやいや」と教えてくれませんでした。
それを見た原チャリおじさんが「〇〇会社の人だよ!」と教えてくれたのですが、当の本人は原チャリに乗ってこちらもさっさと去ってしまいました。
他の人の情報は残していったのに、原チャリおじさんは自分の情報は残さずに行ってしまった…。
そして残ったのは最初のおじさん。おじさんの会社の名前は分かりましたが、おじさんの名前が分からなければお礼の品は届けられない!と思って名前を聞いても、頑なに教えてくれませんでした。
おじさん「誰でも一回はハマっちゃうよね、溝ね。」
「明日釣りに行こかーって、準備をしに来た途中に見つけてね。声かけてよかったよ。」
「じゃ、今から釣りの準備するから。 気を付けて帰ってね。」
手を振りながら、近くの港で釣り糸の手入れを始めるおじさん。
ここまでイイ人が、この世界には居たんだ、と…。感動してしまいました。
そんなおじさんに、本当にありがとうございました!とお礼を言いました。
さて。
そしてここから私は、「後日お礼を届けるのが難しいならば、今日中に!」と思い、なんとしてでもおじさんにお礼をすべく、無事に助かったはずの車に無理をさせ、牛深のゆめマートに急行します。
簡単な飲み物と、お中元コーナーに置いてあったご飯のおかずセットを買って(今考えてみると、何でそのチョイス…?)、スピード違反ぎりぎりのスピードで事件の現場に戻ります。
しかし、急いで戻ったつもりでしたが、明日の釣りの準備を終えてしまったのか、おじさんはもう帰られた後でした😢
結局、「〇〇会社の人」という情報のみ残して去ってしまった優しいおじさん。
その情報だけ残して、自分のことは一切言わなかった原チャリおじさん。
爽やかにいつの間にか去ってしまった20代の人。
お三方、本当にこの度はありがとうございました。
私は車の知識についてスゴク疎いです。
そんな知識と「知らない困っている人を助ける」という優しさを兼ね備えたお三方のおかげで、ものすごく助かりましたし、スゴク優しい気持ちにさせてもらいました。
おじさんの〇〇会社に特攻し、「ゆめマートのご飯のおかずセットと飲み物」を押し付けるべきかどうかは、これから考えたいと思います。
牛深、本当に良い街だなあ…と。好きだった牛深が、もっと好きになりました。
思わず、走り書きをしてしまった日記だったので読みにくい点が
多かったと思いますが、ここまで読んでくれたかた、ありがとうございました。
おじさん、原チャリおじさん、20代の人に心当たりがある方は、ぜひ
「天草ウェブの駅で日記やらを書いている人が、探していたよ。」と声をかけてください。
そしてその人のことを、私に教えてください。
よろしくお願いいたします。。
それでは。
2022.7.23 ザッカン